数回着て手放すもの、気づくと10年選手になっているもの、意識的に一生ものとして大切にしているもの…。それはきっと着やすさ、着心地のよさ、愛着など、さまざまな理由が絡み合って決まる。さぁ、一歩踏み込んで、その服について知ろう。服との長く深い付き合いは、なんて楽しく豊かなことだと、気づくきっかけになる。

のんびり、ゆっくり、好きなものが集まっていく感覚。その静かな興奮、穏やかな充実感も忘れたくないものだ。原体験は幼いころ、かわいいシールを夢中で集めた記憶？ 今だったらクローゼットの中身かもしれない。時代からも他人の目からも解放された、自分のお気に入りが詰まったクローゼット作り、それは一生続いていく楽しみ。

そのお買い物うれしいのは私だけ？

せっかく自分で稼いだお金でお買いものをするなら、自分だけでなくいろんな人もうれしいものがいい。一石二鳥。一挙両得。それが大人の賢いお金の使い方ってものだ。たとえば環境にやさしい素材でできた、地球がうれしいもの。私の小さなお買いものが、大きな話になってくる。じつは私たち、地球を変える力を持っているだなんて！

美しいものを見て、触れて、きゅっと心が動かされるとき、人はその美しさの背景にある物語に思いを馳せる。それは毎日を新鮮なものに変える特別な物語。心をときめかせる魔法。ときめきとともに生きよう。ときめきを大切に育てよう。ときめきはじんわりと心に染み渡り、自分の細胞ひとつひとつをぷるんと輝かせてくれる。