日本に一台しかない貴重な編機を使って

tsumuのニットは、ドイツから導入されたフルファッション機という編み機を使って編み立てられます。 とても編み目が細く、型崩れしにくいニットを作ることができるのが特長です。 極細の最高級ウールを編み立てることができるこの機械から生まれるニットは、まるでカシミヤのような、柔らかく滑らかな肌触り。 ウールとは思えない心地よさで、素肌に触れても全くストレスを感じません。 しかしこの機械、素晴らしいニットが作れる反面、 「天竺編みしか編めない」 「機械が大きく、一気にたくさんの枚数ができてしまう」 「修理やメンテナンスが難しい」 などの理由から、現在日本で稼働しているのは新潟にあるこの工場でだけ。

この素晴らしい機械の存在を伝えたい。 この機械だから作れる高品質なニットの心地よさを、多くの人に感じてもらいたい。 工場で働く人たちのそんな想いから、ブランドがスタートしました。 イギリスのハイブランドと同じ品質をキープしながらも、毎日着られるような気軽な価格で販売できるのは、工場直販だから。ベーシックなニットだから、色やサイズにこだわって作れたら、とAMB100貨と一緒に商品を展開することになりました。

轟木「とても綺麗なピンク色のニットは、クラッシックにアンサンブルで合わせました。」
土屋「パールがアクセントになっていますね」
轟木「５０年代風スタイルをイメージして、大きめの粒のパールのネックレスをクルーネックのラインに沿わせました。ハイゲージニットにはパールのアクセサリーを合わせたくなります。リップに色を添えたり、メイクにもポイントをつくるといいですね。」

土屋「グリーンも、AMB100貨でリクエストして作ってもらったカラーです」
轟木「そうなんですね。発色のいいグリーン、新鮮ですね。挿し色になります。グリーン×ネイビーはプレッピーな色合わせ。セーラー風の襟をVネックカーディガンに沿わせて出したら、５０～６０年代のレトロな雰囲気になりました。」

土屋「個人的にはこのビスチェを組み合わせたコーディネート、（このビスチェを購入予定なので）真似したいなと思っています。」
轟木「ビスチェ風のニットは今年注目のアイテムですよね。メインとしても脇役としても活躍してくれるからいいですね。カットソーではなく、ハイゲージニットと合わせると落ち着いた雰囲気になります。ハイゲージのニットはメインとしてもインナーとしても使えるところが便利です。」
土屋「工場の方が、直接肌に触れても気持ちいので冬はカットソーとして着てると言っていたのを思い出しました」
轟木「このニットは特に、素肌に着ても良さそうですね。ブラックはスモーキーなグリーンと合わせてナチュラルシックな装いにしました。」

土屋「こうやってコーディネートを見ていくと、シンプルだからこそ色々な雰囲気にアレンジすることができるんだなということがわかって、ハイゲージニットの魅力を再発見できました」
轟木「あとは、冬の素材は温かみのある風合いのものが多いので、パールなどの艶のあるアクセサリーを合わせると、ナチュラルになりすぎないのでおすすめです。あとは、ハイゲージのニットの表面はフラットなので立体感のあるアクセサリーを合わせるとセンスアップします。今回は品のいいパールだけどイヤーカフというこのアイテムが、エッジが効いていて良かった。購入したいです！」
土屋「秋冬は素材の幅も広がるし、色々な組み合わせで着こなしたいです。コーディネートのアドバイスありがとうございました」

スタイリスト。
1972年、熊本生まれ。
ファッション誌、カルチャー誌、広告などで幅広く活躍。
シンプルな中にスパイスの効いた、 独自の空気感が漂うスタイリングが人気。 ナチュラル志向なライフスタイルも注目されている。
フォトグラファーとしての活動も。
著作に日々のスタイリングのヒントがつまった
『毎日のナチュラルおしゃれ着こなし手帖』
『毎日のナチュラルおしゃれ着こなし手帖 2』など