08 MAR. 2019 up date

春の花を生ける|Forager

Foragerチーコさんに聞く
フラワーベースと花生けの楽しさ

春の花を生ける

Foragerチーコさんに聞くフラワーベースと花生けの楽しさ

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少しずつ日差しが暖かくなり、春を待ち遠しく思うこの季節。
フラワーショップの軒先には、一足早く春の花々が並んでいます。
買ってきた花を家で素敵に生けるためのコツを、
西原にある花屋さんForagerのチーコさんに教えてもらいました。

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「大切なのは、一本一本よく観察すること」

--- お花を買ってきて、最初にすることは何でしょうか?
「まずはたっぷりお水を吸わせてあげてください。バケツなど大きめの容器に水を張って、紙に包まれたままの状態でいいので、そのままぼちゃんと差しておくといいと思います。できるなら、茎の半分くらいまで浸かるのがベスト。専門用語では「深水」といいます。茎に水圧がかかって、ぐんぐんと水を吸い上げることができるんです。花瓶に生けるのは、ゆっくりと時間があるときで大丈夫。難しく考えずに「まずはお水」と覚えましょう。」

--- 一輪挿しに生けるコツを教えてください。
「お花を生けるときの基本は、一本一本をよく観察することです。お花は生きもの。形や大きさ、茎の曲がり方など、すべてが違っていて、その花が一番可愛く見える角度というのが必ずあります。例えば、花には右向きか、左向きかもあるんですよ。それを見つけてあげることが、美しく生けることにつながります。花を買ってきたら、一本ずつ手に取って、その角度を探してみてください。」

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--- “可愛く見える角度”を見つけた後はどうしたらいいでしょう?
「次に大切なのは、茎の長さです。花瓶に挿した時に、花の高さが花瓶の1~1.5倍になるとバランスのよく収まります。 挿してみて、少し物足りなく感じるときは、グリーンを足してみるのもおすすめ。動きが出て、花も生き生きと見えてきます。 一輪挿しは、ひゅっと立ち上がった姿に花を生けられる花器で、その様子はまるで道端に花が咲いているかのようです。 グリーンを足したり、茎の曲がり方を活かしたりしながら、まるで花がそこに咲いているかのように生けると可愛くなります。」

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--- 壁掛けタイプの一輪挿しで気をつけることは?
「壁掛けタイプは、あらかじめ飾る高さを決めておきましょう。すると、花をどんな角度で眺めることになるか分かります。 見上げるような位置に掛ける場合は、クリスマスローズなど、下向きに垂れている花を。目線と同じか、少し下に掛けるなら、上向きに咲く花を選ぶといいでしょう。 いずれにせよ、宙に浮いたように見えるか花器なので、見た目が軽やかな花がおすすめです。」



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「花と花瓶を自然につなぐ」 

--- 何本かの花を一緒に生ける時のコツはありますか?

「一本一本をよく観察すること、花瓶の高さを基準に花の長さを調整することは、一輪挿しと同じ。その上で、複数の花をうまくまとめる簡単な方法は、グリーンや葉っぱの多いボリュームのある花を選んで、それをベースに挿していくことです。その後で、ベースとした花やグリーンの隙間に他の花を挿していくと、全体のバランスが調整しやすいですよ。」

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--- 先にアウトラインをつくってしまうんですね。
「そうゆうことです。最初に挿した花やグリーンが全体の形を示してくれますし、後から挿す花の足固めにもなる。そして、アウトラインとなる花やグリーンは、花瓶の口に覆いかぶさるように挿すのが理想的。そうすると、花瓶と花がなめらかにつながり、一体感が生まれます。花瓶の口が見えてしまうと、どうしても自然な雰囲気にならないので。」

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--- 花の数が増えると、全体がごっちゃりしてしまうことがあります。
「それは“ノイズ”が多いのだと思います。茎の下の方についている葉っぱを取ったり、花と葉っぱが隣り合って邪魔をしているところは、葉っぱを減らして整理したりしましょう。私はこれを「ノイズをなくす」と言っているんですが、そうすることで花も呼吸がしやすくなりますし、水に葉が浸からないことで、花瓶の中も清潔に保てます。何より大切なのは、花にリラックスしてもらうこと。ぎゅっと詰め込みすぎないのが大切です。」



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AMB100貨 SELECTION COLUMN

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